桔梗紋

  桔梗紋は使用家が多く、また変形も大変バラエテイーに富んでおります。

(1)単弁花 表一重桔梗・リアル桔梗・デフォルメ桔梗・裏桔梗  
(2)複弁花 八重桔梗  
(3)三輪花 三つ桔梗・三つ盛り桔梗・三つ割り桔梗・三つ寄せ桔梗  
(4)五輪花 五桔梗  
(5)七輪花 七桔梗  
(6)変化型 胡蝶・蝶・鶴・桐・台(ウテナ)・杏葉・浮線・晴明・州浜・剣形・釜敷・盃等々  

桔梗紋として約130種程度は有るようです。
  変化に富んでいる紋章はその分、使用家も多くあるということです。

  桔梗紋で有名なのは美濃の土岐氏族です。土岐一族の武将では明智光秀・加藤清正がよく知られています。
一説によると、「明智系図」では当初は「水色無紋」であったといいます。紋は後にできたもので、源氏の白、平家の赤(紅白歌合戦の紅白の由緒)、熊谷氏の褐色、畠山氏の村紺(村濃=ムラゴ)など氏族色があって戦場はさぞやカラフルであったことでしょう。つまり家紋の誕生する以前には有力氏族は色彩をもって氏族の標識とした色分けだったようです。 水色の幕は色の連想から桔梗という花にたどりついた、といわれています。
  また 美濃の土岐氏は斉藤道三に滅ぼされるまで当地方では一大勢力を誇っていました 。
  美濃は藍玉の産地です。空色は草木染のヘキ草の汁を搾ったものか、コナキの花の汁を搾った紫がかった青色か、とにかく大量の染色が可能だった地方でなくては出来なかったことでしょう。

 江戸期に入ってからでも土岐支流の高井氏は水色桔梗紋だったといいます。
  家紋ができても色染めの習慣が残っていたようです。
ただ、桔梗紋は土岐氏一族だけのものでなく、藤原流・義光流・義家流と使用家が多すぎて、手に余ります。