亀甲「子持ち亀甲」  

 亀甲紋は 連続文様から派生した文様で 中国大陸から渡来したといわれています。
ものの本によると 飛鳥時代にすでに散見され 奈良時代の綾織りにも出てきている。
  この文様は、亀が目出度い動物としてとらえられているからです。
先日奈良県で発見されたキトラ古墳の壁画に守り神の四神の絵 東の青龍・西の白虎・南の朱雀・北の玄武が描かれていたのを思い出して下さい。 その内の玄武は 亀に蛇が巻き付いている絵なのです。
  中国の伝説によると「人間は蛇から始まった」といわれています。その蛇が人間に成るに当たって亀が大きな役割を果たしているので 亀は神聖なものとされました。
  また、この四神は四季も表し 春の青龍・夏の朱雀・秋の白虎・冬の元武・・・・青春、白秋、朱夏、玄冬の言葉のもとになっています。 (何時も青春だ!)
  さらに 北は神聖な方角・・北極星・・全ての方角の基点・・に関係ある玄武の「亀」にあやかろうとして亀甲紋が用いられている。

  なお 現在「亀甲」といえば二重になった「子持ち亀甲」を指し 一重の亀甲を「ひとえ亀甲」とよんでいます。 ひとによっては「六角」ともいいます。
  また 上記の中国伝説から亀甲は「君臣間が堅いきずなでむすばれている」の意味を持っているので、
このことから 
   「領土の境界を明らかにする」
   「決められた境界は厳守し侵略はしない」
   「けじめをつけて是非を案じる」等の意味が派生した。

  上記の様な行為を職業とした人たちがいました。「亀卜法(キボクホウ)」という占い術を行った人たちで、出雲大社周辺の神社の神官たちがそれでした。したがって 亀甲紋を用いている神社は出雲大社をはじめ熊野神社、いざなぎ神社、佐陀神社、八重垣神社等山陰地方の神社に多いようです。